《「食べる」を楽しむ》

人は食べなければ生きていくことができません。
だからこそ脳は空腹を知らせて
その報酬に美味しさを教えてくれます。

ではその「美味しさ」とは何でしょうか。
私は食べる人の「感情」だと思っています。

風味や値段だけではなく
そのときの気分や、周りの雰囲気
その人自身の記憶に「美味しさ」は左右されます。

私は食べる人に「楽しい」という感情を持って欲しい
と思い料理を作り続けてきました。
これからもそれが変わることはありません。

 

《料理と器》

2007年から2017年まで兵庫県西宮市にて
スペイン料理店「vale」というレストランを
10年経営してきました。

その中で「器は単に料理を盛り付けるもの」
という概念を伊藤若冲の絵によって覆され
日本全国の陶磁器産地を周り
六古窯のひとつである愛知県瀬戸市で陶芸の基礎を学び

ようやく自分の料理と自分の拙い器で
ひとつの「食」を体現できるようになったため
多くの縁が生まれた瀬戸市にて
「tridor」を開くことにしました。

多くの方に「tridor」で
楽しい時間を過ごして頂ければ幸いです。

2024年7月 網田 真之

《網田 真之 プロフィール》
1980年兵庫県宝塚市生まれ。
10代の頃より東京、ニューヨークで音楽制作の仕事に携わる。
2002年 料理人に転向し、東京表参道のビストロで働く。
2005年 バルセロナに滞在し、スペイン料理の基礎を学ぶ。
2006年 兵庫県西宮市で「スペイン料理×和食材」をコンセプトにしたレストラン「vale」を開店する。
2010年 阪急西宮北口駅周辺の飲食店約100店舗で行うイベント「にしきたバル」を主催する。(以降年1回のペースで5回開催)
2014年 陶芸に興味を持ち、教室に通い始める。
2017年 10周年で「vale」を閉店する。
2018年 愛知県瀬戸市に移住し、窯業訓練校で陶芸の基礎を学ぶ。
2019年 「瀬戸焼そば ぱんだ家」の店舗を間借りして「cafe甘ぱんだ」「PANDA couture」の営業を始める。
2023年 「cafe甘ぱんだ」「PANDA couture」の営業を終える。
2024年 「tridor」を開店する。

こちらは私が栽培したアーティチョークの葉で灰を作り、それを釉薬にして自作の器に掛けてお皿を作り、そのアーティチョークを使った料理を盛る、という動画です。

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